ダイエット 漢方コラム
2020.03.25
霊鹿参について
東洋医学では、『腎』は単に腎臓をさすのではなく、人が元気に生活できる源とされています。
その腎の内で元気が燃えていると考え、これを『命門の火』(腎陽)と名づけました。
この腎を補い、陽を助ける働きをする薬を『補陽薬』と呼んでいます。
霊鹿参は、東洋医学で『補陽薬』に分類されている動物性生薬<鹿茸>と、古来、強壮薬として用いられてきた植物性生薬<紅参>だけを成分とした、すぐれた効きめの滋養強壮剤です。
~~目次~~
『霊鹿参』は動物性生薬の鹿茸(ロクジョウ)と植物性生薬の紅参(コウジン)の相乗効果で、肉体疲労、虚弱体質、病中病後、胃腸虚弱、血色不良、冷え症などの滋養強壮に優れた効き目を発揮します。
当薬局では、主に『腎陽虚』の方に用いますが、具体的な状況として、顔色が青白く、手足や腰が冷えて、寒いと体調が悪くなる方や、風邪を引きやすく長引いてしまい、胃腸が弱く食欲不振で、疲れやすい方などです。
現在では生活習慣の変化に伴い、活力のない偏った食習慣や、夜更かし、スマートフォン、ストレス社会などの影響などで、後天の精が低下し命門の精が養われにくくなってしまった、不妊症、生理不順、自律神経失調症、不眠症、うつ病などの病態に、鹿茸が必要不可欠になっています。
東洋医学では、『腎』を単に腎臓とは見なさず、内分泌系、生殖器系、免疫系などを含めた生命の源と考え、精力とも一体のものとしてとらえます。
心身両面のバイタリティーと考えると近いといえます。
人間の一生とは、この『腎』の盛衰に他なりません。
気力・体力・筋力・性的機能などは、30歳前後のピークに向かって上り詰め、後は徐々に衰えていくのです。
加齢と共に訪れる『腎』の衰えはいかんともしがたいものです。
しかし、『腎』を補えれば、この曲線をなだらかにすることは十分に可能です。
その『補腎』の働きを持つお薬の代表格が鹿茸(ロクジョウ)です。
5月5日の端午の節句には『菖蒲湯』に入る習慣がありますが、そもそもこの日は『薬の日』でもあり、その起源は奈良時代にまでなります。
当時『薬猟(くすりがり)』という行事があって、天皇や貴族など身分の高い人々は一団となって薬狩りに出かけました。
その期日が例年5月5日であり、そこで採られた『薬』というのが、生命力みなぎる鹿の幼角、すなわちロクジョウだったのです。
日本でも『薬』といえばロクジョウを指していたように、中国でも薬屋といえばニンジンとロクジョウの品揃えが必須でした。
ですから、看板に『薬局』とか『薬店』とは書かず、単に『人参鹿茸荘』と掲げていた店が多かったといいます。
現在でも香港や台湾では『人参鹿茸荘』と記した漢方薬店を多く見ることができます。
李時珍(りじちん)という生薬学者が著した『本草綱目(ほんぞうこうもく)』の中でロクジョウは、『精を生じ、髄を補い、血を養い、陽を益し、筋を強くし、骨を健やかにし、一切の虚損、耳聾、目暗、眩暈、虚痢を治す。』と記されています。
これは『生命力を増し、骨髄や血の元となり、元気をつけ、筋肉を強くし、骨を堅く丈夫にし、体力の消耗によるあらゆる病、難聴、目のくらみ、めまい、下痢や腸の疾患を治す。』という意味です。
つまり、ロクジョウこそは、両親から授かり、持って生まれてきた生命力をフルに発揮させるための生薬。
腎の中にあり、人生にバイタリティーをもたらす『命門の火』を長く燃やしつづける燃料ともいうべきお薬なのです。
戦後間もない頃の日本人の平均寿命は、約50歳。
ところがいまでは約80歳にも達して、わずか数十年の間に日本は世界に名だたる長寿国になりました。
寿命が急伸した現在では50代や60代で『老年期』に突入してしまうわけにはいきません。
『腎』の高揚期を少しでも長く引き延ばし、元気に活躍しなくては生きている意味が半減してしまうからです。
(健康寿命の増進)
生命活動の基本である『腎』が不足すると、全身の疲労倦怠感や冷え、脱毛や目のかすみ、夜間頻尿につながります。
また、子どもには発育不良や夜尿症があらわれます。
こうならないように、『腎』を高いレベルで維持することこそ元気の秘訣です。
天皇をはじめ高貴な人が『薬猟』に出向き、こぞって求めたといわれるロクジョウは、まさに『健康』を叶えるためのお薬といえます。
<成分>
1日量(6カプセル)中
鹿茸末・・・・・・・・・・1200mg
コウジン乾燥エキス・・・・・800mg
(日局 紅参3,840mgに相当)
<効能>
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症
<用法・用量>
大人(15歳以上)1回3カプセル、1日2回食間に服用してください。
<価格>
霊鹿参84カプセル入り 16500円(税別)
霊鹿参168カプセル入り 29800円(税別)
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