ダイエット 漢方コラム
2020.04.07
<ゴールドよりも高価な生薬>
古くからゴオウ(牛黄)は金よりも高価といわれています。
そもそも価格とは需要と供給のバランスによって決まるもので、いかにゴオウ(牛黄)が現代人に求められているかが分かります。
かけがえのない健康を支える生薬のゴオウ(牛黄)についてご紹介します。
~~目次~~
金の何倍もの値段が付く生薬が、ゴオウ(牛黄)です。
ゴオウはひと言でいってしまえば、牛の胆嚢にできた胆石(結石)のことです。
しかし、この胆石が発見できるのは牛1000頭に1頭とも、10000頭に1頭ともいわれ、その稀少性と、多くの人の健康を支えるすばらしい薬効とが相まって、ゴオウを『高貴薬の中でもいときわ価値ある特別な存在』と言われています。
形状は直径約1~4㎝の球状または塊状。
色は赤みがかった黄褐色で、切断面には木の年輪のような紋様が見られ、口に含むと心地よい苦みの中にわずかに甘みが感じられます。
値段が高いため、古来ニセ物も多く、特に粉末にしてしまうと区別が難しくなるので『日本薬局方』では粉末にしたものは適合品とは認めていません。
牛黄(ゴオウ)は、かなり古くから効き目のあらたかな薬として珍重されてきました。
最も古い記述が見られるのは5世紀以前に編まれた『漢方のルーツ』ともいえる薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』です。
365種類もの薬物を収載したこの書の中で牛黄(ゴオウ)は『上薬』に分類され、『命を養う薬』として、毒がなく、量を多く飲んだり長期にわたって服用しても害が出ない薬とされています。
牛黄(ゴオウ)がいかに人々にありがたがられているかを示すエピソードのひとつに護符の話があります。
護符とは『牛黄宝印』とか『牛玉』とか書かれたお札です。
無病息災のお守りの一種ですが、この護符の文字に牛黄(ゴオウ)を入れた墨によって墨痕鮮やかに記されています。
墨に溶け込んでいるだけでも人間を災厄から守ると信じられている牛黄(ゴオウ)。
昔もいまも最高ランクの効き目を持つ生薬として重用されています。
牛黄(ゴオウ)の薬効としては『神農本草経』に『驚癇寒熱(きょうかんかんねつ)、熱盛狂痙(ねっせいきょうけい)』という記述があります。
現代の言葉に直すと、驚いて卒倒した者や高熱で痙攣を起こした者、精神異常をきたした者に効くという意味です。
また、時代が下って漢の時代の漢方書『名医別録』には、『小児の百病、諸癇熱で口の開かぬ者、大人の狂癲を療ず』とあり、つづけて『久しく服すれば身を軽くし、天年を増し、人をして忘れざらしめる』と記されています。
これは牛黄(ゴオウ)が『子どものあらゆる病気、口も開けないほどの高熱、大人の精神錯乱など幅広い症状』に用いることのできるお薬で、しかも長期に渡って服用すると『寿命を延ばし、物忘れしなくなる』働きも期待できることを示しているものです。
牛黄(ゴオウ)はまさに赤ちゃんからお年寄りまで年齢を問わず効果をあらわす貴重なお薬といえます。
現代の東洋医学では、牛黄(ゴオウ)を芳香開竅薬(ほうこうかいきょうやく)というカテゴリーに分類しています。
よい香りを持ち、心に入って邪を除き、意識回復に働く薬という意味です。
主な効能としては、開竅豁痰(かいきょうかったん)、清熱解毒が挙げられ、高熱や熱病による意識障害、炎症や痙攣に効果があるとされています。
とくに、脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害による意識障害に用いられるケースが多く、これは牛黄(ゴオウ)の末梢の赤血球数を増加させる働きや、抗酸化作用によるものと考えられます。
生薬は、構成成分が複雑なため、作用を簡単には説明できないといわれています。
中でも牛黄(ゴオウ)は価格も高価なことから、研究が進みづらかった生薬のひとつです。
しかし、薬効に対する研究は徐々に積み重ねられており、上記以外のいくつもの作用が発見されて、滋養強壮薬や強心薬、小児用薬、感冒薬、胃腸薬などに広く応用されています。
<成分>
1日量(4カプセル)中
牛黄(ゴオウ)・・・・・・100mg
人参(ニンジン)・・・・・600mg
ニンジン粗エキス末・・・・300mg
<効能>
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症。
<用法・用量>
大人(15歳以上)1回2カプセル、1日2回食間に水またはお湯で服用すること。
<価格>
霊黄参 48カプセル入り 28000円(税別)
霊黄参 120カプセル入り 65000円(税別)
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