ダイエット 漢方コラム
2017.02.11
体外受精(IVF-ET) 体外受精を受ける前に、『なるべく早く妊娠したい』という思いから、高度不妊治療である体外受精を行いたい。しかし、その反面、『やはり自然に妊娠したい』と思う気持ちを諦めきれないという場合もあるのではないでしょうか。 そうした葛藤を引きずったまま、体外受精に臨むことは、あまりよくありません。 体外受精には希望がある反面、リスクもあります。 治療費もかなり高額になりますし、体外受精や顕微授精をしたからといって確実に妊娠できるというわけでもありません。 まずは、漢方薬や自然薬で妊娠しやすい身体づくりや、卵子の質を高める食養生や生活習慣の見直しを始めるのがいいでしょう。 判断に悩む場合など、状況なども含め一度、ご相談下さい。 体外受精の現状や、メリット、デメリットを説明致します。 体外受精は、女性の卵巣の中から取り出した卵子と、男性の精液から採取した精子を培養液の中で授精させ、一定周期培養した胚を子宮腔内へ戻して着床させる方法です。 タイミング法や人工授精などの一般不妊治療と比べて妊娠の成功率が高まるメリットはありますが、卵子を体外に取り出して行うこの方法には、常に安全と倫理の問題が伴っており、十分な配慮の上で行える治療施設を選ぶ必要があります。 体外受精のメリット ①妊娠率の高さ 一般的にはタイミング療法の8倍、人工授精の4倍程度と言われています。 しかしながら成功率は年齢によってかなり差があり、35歳以下なら40%ほどですが、40歳を超えると10%程度に下がります。 やはり、年齢による卵子の質が関係しています。 ②原因不明不妊にも有効な場合がある 原因不明妊娠の多くの場合に卵管采が卵子をうまく取り込むことができないピックアップ障害があると言われていますが、対外で精子と卵子を出合わせるため、その心配がありません。 ③体外に取り出すことで実際の卵子の状態が分かる 現在の自分の卵子の状態を確認することができます。 体外受精のデメリット ①身体的負担 排卵誘発剤によって卵巣が腫れたり腹水が溜まったりする卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などが起こることがあります。また、通院回数や注射の回数などの増加も負担となります。 ②経済的負担 保険適応ではないため全額自己負担となり、施設にも違いがありますが1回30万~50万円程度の費用がかかります。 ③生まれた子供の長期予後 世界で初めて体外受精に成功したのが1978年と、まだ年月が浅く、不明な点が多い。現在では先天異常や染色体異常の率は通常妊娠とそれほど変わらないという報告が多いようですが、今後も長期的な調査が必要になる問題です。 病院の治療と一緒に取り組むことができます。 妊娠・出産・産後の母体づくりをして行きましょう。 お待ちしております。 鶴見・横浜 不妊専門相談薬局 KANPORO松山漢方相談薬局 TEL 045-718-6801 松山 拓郎