ダイエット 漢方コラム
2018.01.06
妊娠しやすい年齢は? 女性にとって、妊娠しやすい体は年齢でいうといくつぐらいなのでしょう。 私たち人間は哺乳動物の仲間ですが、哺乳動物の一生は大きく繁殖期と非繁殖期に分けられます。 繁殖期とは、種を保存するために次世代に命をつなぐ生殖行動が可能な時期をいいます。 女性でいえば、思春期以降、排卵のある月経が始まり妊娠・出産が可能な性成熟期を指します。 日本女性の場合、月経は10~12歳ごろから始まり、平均50歳ぐらいで閉経を迎えます。 しかし、月経があれば妊娠・出産ができる性成熟期かというと、そうではありません。 赤ちゃんの基となる卵子が排卵されないと、妊娠はできないからです。 初めての月経からしばらくの間は排卵のない月経が続きます。 また、閉経の前10年間の40代では排卵のない月経が多くなります。 つまり、妊娠しやすい体を年齢で示すと、10代後半から40歳ごろまでということができます。 女性の結婚年齢と子どもをもてるかをみたデータでは、20~24歳では子供をもてる確率は95%ですが、25~29歳では91%、30~34歳では85%、35歳~39歳では70%、40歳以上では36%となっています。 女性の結婚年齢が高いほど、その一生で子どもをもてる確率は低くなっています。
最近は男性を調べたデータも増えています。 男性が子どもをもちたいと望んだ時からパートナーが妊娠するまでの期間を、男性の年齢別に調べた研究では、20歳以下から29歳までの若い男性では平均6~7か月ですが、44歳では10カ月、45~49歳では19カ月、52歳以上では32カ月と、男性の年齢が高くなるほど、妊娠まで時間がかかっています。 また、男性の年齢とパートナーの流産率を調べたデータでは、40歳では20歳の1,5倍、50歳では2倍と、やはり男性の年齢が高くなるに伴い流産率は高くなっています。 個人差はありますが、女性は35歳を境に卵巣の働きが低下します。 40代以降は、卵子の老化が加速して妊娠しにくくなります。 男性の場合も、いちがいにいえませんが、年齢が高くなるにしたがって妊娠力は低下します。 男女ともに妊娠しやすい体は、20代といえそうです。
体質・体調・生活習慣・食養生などライフスタイルの多様化により、個人差がかなりあるように感じます。 漢方薬や自然薬で若返りや妊娠できるなどといった魔法のお薬は残念ながら存在しません。 ただ、本来の妊娠力を取り戻すことや、妊婦になる準備に栄養状態を保つことなど、不妊治療で悩まれている方や、これから子どもを授かりたいと願う方にとても有効的な手段の一つだと思います。 横浜・鶴見 不妊専門相談薬局 KANPORO松山漢方相談薬局 TEL 045-718-6801 松山 拓郎