ダイエット 漢方コラム
2013.10.27
ダイエットのお悩み『出産後に体重が増加してしまうケース』
ダイエットの相談で来局される方に、いつから太り始めましたか?の質問で最も多い回答の一つに『出産後から少しずつ太ってきました』と悩まれる方が多いです。
女性は妊娠すると、母体と赤ちゃんを守るために体脂肪がつきやすくなるのは事実です。でもこれらは、出産後に育児という大事な仕事をこなすためのエネルギーとして使われるので、その分補わなければいけません(基本的に母乳のみで育児をする場合は、通常の食事摂取カロリーに加え、350キロカロリーをプラスする必要があります)。そのラインを越えていないなら、お腹が空いて、いつもより食べ過ぎているかもと心配しなくても大丈夫です。
ただ、出産後のホルモンバランスの急激な変化によって、マタニティブルーや産後うつになってしまい、ストレスから過食に走るのは問題です。産後うつは出産後の10人に1人がなるというほどポピュラーなもので、ホルモンバランスが整ってくれば、ほとんどの場合は数か月後には元の精神状態にもどります。症状が長引く場合は、漢方薬や自然薬で十分ケアができる範囲なので相談して下さい。
女性が抱える肥満の悩みの中には、『主婦になってから体重が増えた』という声も少なくありません。これは、年齢とともに代謝が下がると同時に、どうしても活動の範囲がせばまることで徐々に交感神経の働きが鈍り、身体がエネルギーを十分に使うことができず、その結果余ったエネルギーを体脂肪として蓄え始めるのが原因の一つと考えられます。この状態を続けていくと、そのうちにさほど大食いしていないにもかかわらず、どんどん肥満体になる可能性があります。これをモナリザ症候群といいます。とってもキレイな呼び方ですが、単に交感神経の活動低下によって、少ししか食べなくても太りやすくなる状態のことです。これを防ぐには、食生活を見直すとともに、昼間の適度な運動が欠かせません。
出産後に、ちょっと太り過ぎたかなぁ?と思ったら、それがホルモンバランスのせいか、運動不足な生活が原因なのか判断に悩むときはご相談下さい。
『ダイエットしているのに、出産後に体重が増加してしまうケースの解決法』
①ホルモンバランスの急激な変化が原因の場合
ストレスから過食に走らないように、アロマオイル、ヨガ、呼吸法などにトライしてみて。アロマ、特にグレープフルーツオイルは、身体の代謝改善や、食欲抑制に効果的だと言われています。また、キンモクセイの香りは、空腹感の減少、満腹感の増大につながったとのデータがあります。それでも、ホルモンバランスが改善する兆しがない場合など、漢方薬や自然薬で十分ケアできる範囲なのでご相談下さい。
②不活発な生活も一因。赤ちゃんとの楽しい未来を想像しよう
慣れない育児と睡眠不足でストレスがたまりがちです。少し身体を動かしましょう。少しお散歩をする、赤ちゃんとのベビー体操、マッサージなどでも気分が変わることがあります。半年先、1年先、子供とこんなことをしてみよう、などと想像の翼を広げて乗り切りましょう。
ダイエットは辛い、難しいとマイナスなイメージですが、それでは長く続きません。ダイエットは楽しくて、簡単なものなのです。
ダイエットのお悩みご相談下さい。
KANPORO 松山漢方相談薬局
045-718-6801
参考資料: なぜ あなたは食べ過ぎてしまうのか
著者 岡嵜 順子