ダイエット 漢方コラム
2013.10.21
『ダイエットをしているのに、生理前になると食べ過ぎるケース』
ダイエットカウンセリングをしていると、生理前はいつもお腹が空いて仕方がなく、おかげで体重が減りませんと悩まれる方が少なくありません。女性なら誰もが経験があるのではないでしょうか。女性には月経周期があり、体調管理にも、そして体重コントロールにも大きく影響します。
生理前にお腹が空いて食欲が増すのは、女性ホルモンの一種であるプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用です。生理の約2週間前から、女性の身体は受胎に備えてベストの状態に保つため、プロゲステロンが多量に分泌され始めます。プロゲステロンは赤ちゃんを育てる体内(子宮内)環境をよりよくしようと食欲を増大させます。
同時にプロゲステロンには水分をためこむ性質があり、生理の1週間前から月経中は、むくみが生じやすく、結果として一時的に体重が増加したり、減量が停滞したりしがちになります。また大腸の運動を低下させ、便秘しやすくなります。その結果、『生理前は食事療法や運動をいくら頑張っても体重が落ちにくい』という現象が生じるのです。
これはダイエットを一生懸命頑張っている女性にとっては、もどかしい問題です。生理前になると、こんなに頑張っているのに落ちないとイライラしたり、もうやめてやるとドロップアウトしたり、やけ食いに走る人も出てきます。
でも冷静に考えれば、生理が終わりプロゲステロンの影響が少なくなると、身体は元の状態に戻ります。生理明けから排卵期まではエストロゲンが優位に分泌し、中性脂肪や血中コレステロール値を下げてくれます。焦らずイライラせず、あまり神経質にならないで。生理が終わればまた元の食欲に戻るので安心して下さい。
『ダイエットをしているのに、生理前になると食べ過ぎるケースの解決方法』
①女性の身体、生理のメカニズムを知ろう
生理は3つの生理周期に分かれます。
サイクル1 生理期間中
サイクル2 生理終了後~排卵日
サイクル3 排卵後~生理前
この3つのサイクルのなかで、一番痩せやすいのがサイクル2の生理終了後~排卵日で、一番落ちにくいのがサイクル3の排卵後~生理前です。身体の周期をわかっているだけで、落ち着きませんか?サイクル2の時期にしっかり運動と節食を心がけましょう。そして落ちにくい時期は、女性としての身体が機能していることを喜びながら、リラックスに努めましょう。アロマや、ゆったりした入浴で自分にやさしくしてあげることも大切です。
②間食は80キロカロリー程度に
ダイエットに最も大切なことは空腹時を作ることです。それでも生理前など、どうしてもお腹が空く場合は80キロカロリー程度の間食を摂るのもいいでしょう。玄米などの腹持ちがよいもの、サツマイモなどの食物繊維が豊富な食品ならなおOK。ビタミン、ミネラル、食物繊維を意識して摂り、便秘やむくみを防ぎましょう。
ダイエットは辛い、難しいとマイナスなイメージですが、それでは長く続きません。ダイエットは楽しくて、簡単なものなのです。
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KANPORO 松山漢方相談薬局
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参考資料: なぜ あなたは食べ過ぎてしまうのか
著者 岡嵜 順子