卵管の問題
卵管は卵巣と子宮をつなぐパイプのような役割をする器官です。
この卵管の途中がとても狭くなっていたり(卵管狭窄)、閉塞する(卵管閉塞)と卵子や精子が卵管をうまく通過することができないため、受精ができず妊娠が困難となります。
このような場合は、漢方薬や自然薬で体調を整えても、なかなか妊娠には至りません。
不妊症のカウンセリングを始めるときには、子宮卵管造影検査を行っているか聞くようにしています。
卵管に問題がある場合は、FT法と言う方法があります。
FT法とは、卵管鏡下卵管形成術とも呼ばれ、カテーテルと細い卵管鏡、そしてバルーンを用いて、詰まったり、狭くなったりした卵管を押し広げ、通りをよくする手術です。
卵管の障害は、検査で見つけることが難しいため、見落とされやすく、しばしば原因不明とされがちです。検査の結果、これといった不妊の原因が見つからず、原因不明と診断された人が、FT法で妊娠したというケースがよくあります。
手術といっても、開腹や入院の必要がなく、短時間で行えるため、外来でOK。日帰りが可能です。簡単な麻酔を施すので痛みもなく、体へのダメージもほとんどありません。これがFT法の最大の特徴です。それに、保険診療が適用されるので、費用の面でのメリットもあります。
原因不明の不妊で悩んでいる人は、一度、FT法を行なっている病院で、詳細な子宮卵管造影検査を受けてみてもよいでしょう。
ちなみに、FT法を受けた後の妊娠率は、30歳以下では約半数、31~38歳以下では3割となっています。原因がわからず、なかなか妊娠に至らなかった人のうち、3割以上の人が妊娠するというのは、かなりの高確率だといえるでしょう。妊娠に至った人のほとんどが、施術から半年以内という短期間で妊娠しているのも特徴です。それに、一度卵管の通りをよくしているので、2人目、3人目が授かりやすくなるというメリットもあります。
(参考資料 不妊治療 ステップアップ ベストガイド)
現在、インターネットの普及により色々な情報があり逆に不安になる夫婦をよくみます。
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松山 拓郎