不妊症の定義
一般的に避妊をせずに夫婦生活を続けると、1年後には8割、2年後には9割の夫婦で妊娠が成立すると言われています。
私の患者さんで、不妊症の目的ではないが体調不良で来られた方が、漢方薬や自然薬を服用して体調が整った頃に妊娠しましたと報告を受けることが多くあります。
まさに、この確率は夫婦が共に健康な割合なのではないのかと感じます。
健康=妊娠がすべてではありませんが、限りなく近いのではないかと思います。
WHO(世界保健機関)が2009年に発表した定義によると、『避妊をせず、定期的な性交があるにも関わらず、12か月以上にわたって妊娠にいたらない状態』が不妊とされています。
日本では、日本産婦人科学会が不妊症の定義を、『子供がほしいと願う夫婦が避妊をしないで1年以上子づくりを続けるも、妊娠できないでいる状態』を不妊症とすると定義しています。
WHO、日本産婦人科学会とは、少し定義のニュアンスに違いがあるのですが、ほぼ同じです
以前までは2年以上となっていましたが、年齢が高まることで起こる、生殖機能や卵子の質の低下を考慮して、早めに治療を開始することで少しでも妊娠の可能性を上げようという考えから1年に変更になったようです。
私の個人的な考えですが、このような定義は定義として、とても大切です。
しかし、もっと未来の赤ちゃんのこと、お母さんになる自覚、夫婦の健康のこと、もっと真剣に取り組まなくてはいけないのではないかと思います。
不妊症で悩んでいる夫婦の皆さん、直接会ってお話をしましょう。
お待ちしています。
鶴見・横浜 不妊専門相談薬局
KANPORO松山漢方相談薬局
TEL 045-718-6801
松山 拓郎