ダイエット 漢方コラム
2014.06.02
『風邪を引いたのですが、お風呂に入っていいですか?』
患者さんから、このような電話相談がありました。
風邪を引いたのですが、お風呂に入っていいのか?と病院の先生に質問したところ、『昔は入ってはいけなかったけど、今は入ったほうがいいみたいだね』と言われたそうです。
本当にそんなこと言われたの?と耳を疑うほど驚きました。
最近の健康情報があまりにも抽象的すぎて、健康情報を書いている人の都合の良いようなことばかり、さらには、病院のドクターですら振り回されている現状に、とても残念に思います。
私は、今回のケースでは必ず汗の有無を確認しています。
西洋医学では、汗の有無についてなどの概念がありませんが、東洋医学ではとても重要なものと位置づけられています。
今回のお風呂に入っていいのか?の質問には、漢方薬の考えで容易に説明がつくのです。
漢方薬では、風邪の初期で『病邪』がまだ深部に達していなく、体表の近くにとどまっているような場合、悪寒・発熱・頭痛・関節痛などがあり、『汗が出ていなければ』とても有名な葛根湯や麻黄湯などを用います。
その場合、汗とともに病気を追い出す作用をします。
このような場合は、入浴も発汗させるもと考え入浴をして良いことになります。
しかし、発汗がある場合は体力が弱く、葛根湯などで発汗させ過ぎると、さらに体力を消耗させ、風邪が長引く可能性もあるのです。
この場合、葛根湯ではなく桂枝湯を用いるのです。 このことから、薄っすらでも汗をかいている場合は、入浴で体力が消耗し、風邪が悪化する可能性があるので、入浴はやめて下さい。
電話で相談を受けた方は、高齢で体力のとてもない方です。 さらには、風邪が長引いていて、汗もかいている状態でした。
万が一、ドクターの話を聞いて、入浴していたら、風邪がさらに悪化し肺炎などで命すら落としかねないことだってあったのです。
病院で処方されていた、葛根湯を、すぐに中止させて、私が桂枝湯を3日分お渡しし、その後、風邪も治り、今も元気に過ごされています。
体質に合った漢方薬や自然薬を選ぶことがとても重要なことです。
体質改善や症状などにお困りな方は、ご相談して下さい。
漢方、ダイエット、不妊症、自律神経失調症、更年期障害などのお悩みの方は、ご相談して下さい。
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松山 拓郎