ダイエット 漢方コラム
2014.03.14
順調な生理をはぐくむ食事、睡眠、運動
不妊で悩む女性の多くが、生理トラブルを抱えています。健やかな心身が、妊娠しやすさにつながるとする漢方では、生理が女性の健康のバロメーターと考えます。
生理周期が長い、あるいは短いといった生理不順は、ストレスやダイエットでホルモンバランスが乱れるために起こります。また、生理前や生理中に、下腹部痛やイライラなどの症状があらわれるPMS(月経前症候群)は、瘀血がある証拠です。
ただし、人間の体は精密機械ではないので、無理をした際に生理周期が狂うのは、よくあること。あわててホルモン剤を使うのではなく、生理トラブル=生活を見直すサインと捉え、リラックスして体を休めましょう。
健康な体づくり、順調な生理のために、規則正しい『食事』『睡眠』『運動』の3つが必要です。忙しくても、このうちのひとつをキープすれば、妊娠力へのダメージは少なくて済みます。たとえば、不規則な生活を送っているのに、ダイエットをする、というのは避けたいところ。運動不足で外食が続いても、睡眠不足で外食が続いても、睡眠時間だけは確保したいものです。
また、生理が毎月あっても、排卵のない無排卵性月経の場合もあるため、油断は禁物です。ふだんから、生理の日数や経血量を観察し、子宮や卵巣の状態をチェックしましょう。
妊娠しやすい『生理』の4つチェックポイント
1、生理周期
25~40日が目安ですが、90日までの周期の乱れや無月経は、そのままでも正常に戻る可能性があるので、様子を見ましょう。生理不順でも、冷えと瘀血を治して母体をつくれば、妊娠は可能です。ホルモン剤で無理に生理を起こしても、無排卵では意味がありません。
2、生理の日数
3~7日が一般的。2日以下や1週間以上の場合には、血の不足や、瘀血がある可能性が。ダラダラ少量の出血が1週間以上続くなら無排卵性月経かもしれません。
3、経血の状態
健康な女性の経血量は、普通の血液より少し濃い色で、かすかな粘り気があります。瘀血があると、黒っぽく、レバー状の塊が見られます。経血がスムーズに排泄されないので、生理痛や生理不順、PMSの原因になります。
4、経血の量
経血量には内膜の厚さが関係します。排卵すると、受精卵のベッドとなる子宮内膜が厚くなりここで受精しない場合には、内膜がはがれて経血として排泄されるからです。つまり、経血量が少ないときは子宮内膜が薄く、受精卵が着床しにくくなります。原因は、無排卵で内膜が厚くならない場合と、『血』の不足や子宮の老化による場合とがあります。経血量過多の原因には、経血の排泄がスムーズでない場合、子宮筋腫などの場合があります。
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