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漢方コラム

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

2020.01.14

滋腎通耳湯 ~年を重ねると衰えてくる聴力の低下(耳鳴り、めまい)に~

 

処方のポイント

 

聴力が衰えて、耳が聞こえにくくなったり、また異常な音がいつまでも続いたり、時にはめまいを訴える方に用いるお薬です。

 

~~目次~~

 

  • 滋腎通耳湯の名称について
  • 効能・効果
  • 配合生薬
  • 出典
  • 滋腎通耳湯の特徴
  • 滋腎通耳湯の構成・効能
  • 応用のポイント

 

 滋腎通耳湯の名称について

 

滋腎通耳湯という名前の通り、腎を滋養し(腎の働きを高める)、耳の通りを良くする働きがあります。耳のトラブルを治すために考案されたお薬であることが分かります。

 

効能・効果

 

体力虚弱なものの次の諸症:

耳鳴り聴力低下めまい

 

配合生薬

当帰

地黄

川芎

芍薬

柴胡

黄芩

知母

黄柏

香附子

白芷

 

出典

万病回春

耳病

「耳は腎の竅(アナ)なり、腎虚すれば則ち耳聾(ジロウ)して鳴るなり」

とある。

※耳聾とは聴力にさまざまな段階の障害が出ることで、耳鳴りや難聴をさします。また、耳鳴りに伴うめまいなども含まれます。

 

滋腎通耳湯の特徴

 

滋腎通耳湯は高齢者の耳鳴り聴力低下に用いるお薬です。

 

耳の異常は漢方では腎の衰えととらえ、腎の機能を高める漢方を用います。

健康診断などで見聞きする一般的な腎機能と、漢方での腎は少し違い、もっと広い働きがあります。

腎は生命活動の原動力を提供する臓器であり、成長・発育・生殖などにかかわっています。したがって、腎が衰えると老化が早まり、老化現象として耳鳴り、聴力低下などが発生します。

 

滋腎通耳湯の構成・効能

 

補血の四物湯(当帰、芍薬、川芎、地黄)がベースとなり、知母、黄柏、柴胡、黄芩が上焦の熱に対応し、白芷、香附子で気滞を去り鎮痙、鎮痛に働きます。

血虚で、上焦に熱がのぼり、気のめぐりが悪くなって発病する腎の虚証(肝腎陰虚)による耳鳴り難聴めまいなどを改善します。

柴胡、芍薬の組み合わせと香附子、白芷など気の巡りを良くする生薬も含まれることからストレス性の耳鳴りにも使えることが分かります。

 応用のポイント

老化によるもののほか、性生活の不節制で過労を重ねたり、夜型の生活でいつも睡眠が不足している、薄着や冷たいものの摂り過ぎで体を冷やす傾向にある方も腎が疲れて、早く老化現象が現れる場合もあり、若い方でも注意が必要です。

また、ストレスが多く神経をすり減らす生活をしている方の耳鳴りにも応用されます。

腎虚に伴う耳鳴りは、蝉の鳴くような「ジージー」という音が聞こえることが多いです。

また、「キーンキーン」というような高音性の耳鳴りは精神的な原因で起こることが多いです。配合されている生薬の働きから、どちらにも使えるのが滋腎通耳湯です。

 


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