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自律神経失調症

自律神経失調症


自律神経失調症とは、心と体の不調和状態のことを言います。
内臓や器官には異常はなくても、その人の生活習慣の偏りによって、体を動かせる自律神経の機能が調和を崩すために起こるものです。そのために、臨床検査では異常が現れないことが多いのです。
自律神経失調症にかかる人の生活習慣にも、さまざまなクセが見られますが、それはその人の感性から生まれてくるもので、決して『よい・悪い』の問題ではありません。個性的な性格は、その人の能力を伸ばす反面、その傷ついた部分が自律神経失調症という症状になって現れてくることがあるのです。


自律神経失調症の主な原因

症状が一人一人違うように、その原因もまた一人一人違います。

生活のリズムの乱れ

夜更かし、夜型人間、夜間勤務や、子供の頃からの不規則な生活習慣など、過剰なストレスがある。

過度なストレス

仕事などの社会的ストレス、人間関係、精神的ストレス、環境の変化など、過剰なストレスがある。

ストレスに弱い体質

子供の頃からすぐ吐く、下痢しやすい、自家中毒、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人もいる。また思春期や更年期、身体が弱っているときに自律神経のバランスが乱れやすい。

ストレスに弱い性格

ノーと言えない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人もいる。

環境の変化

現代の生活は適応能力が衰えやすく、社会環境の変化、人間関係や仕事などの環境の変化などへの不適応や過剰適応が増えていると思われる。

女性ホルモンの影響

女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与える。

自律神経失調症の主な症状

頭痛、頭重感
耳鳴り、耳の閉塞感
口の渇き、口中の痛み、味覚異常
疲れ目、なみだ目、目が開かない、目の渇き
のど のどの異物感、のどの圧迫感、のどのイガイガ感
心臓・血管系 動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の変動
呼吸器 息苦しい、息がつまる、息ができない、酸欠感、息切れ
消火器 食道のつかえ、異物感、吐き気、腹部膨満感、下腹部の張り、腹鳴、 胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる
手のしびれ、手の痛み、手の冷え、手のほてり
足のしびれ、足の痛み、足の冷え、足のほてり、足のふらつき
皮膚 多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
泌尿器 頻尿、尿が出にくい、残尿感
生殖器 インポテンツ、射精不能、生理不順、外陰部のかゆみ
筋肉・関節 肩こり、筋肉の痛み、関節の痛み、関節のだるさ、力が入らない
全身症状 倦怠感、疲れやすい、めまい、微熱、フラフラする、ほてり、食欲がない、眠れない、すぐ目が覚める、起きるのが辛い
精神症状 不安になる、恐怖心におそわれる、イライラする、落ち込みやすい、怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、ささいなことが気になる、記憶力や注意力が低下する、すぐ悲しくなる。

近代の西洋医学(病院など)では、人間を「体」と「心」の2つに分けて、病気を「身体疾患」と「精神疾患」に分類しています。多くの病院では、病気はそのどちらかに分けられ、その範囲の中だけで診断と治療がなされているのが実情です。しかし、最近の社会の複雑化や人間関係の希薄化、それに伴う人々の心の変化によって、ストレス関連疾患がますます増加し、「身体疾患」か「精神疾患」かという分け方では対応できない病気も多くなりました。

そこで漢方薬や自然薬などの東洋医学の病気のとらえ方と自律神経失調症の治療には大きな共通点があるのです。東洋医学では、病気の原因を「内因」(感情の変化)と「外因」(環境の変化)、「不在外因」(生活習慣)の3つが重なり合うことと考え、心と体を総合的にとらえて治療します。そのため漢方療法では、体質、食欲、栄養状態、病気の成り立ち、精神状態、生活態度など、その人に関するものすべてが重要になります。漢方薬や自然薬は、人間が本来持っている自然治癒力に働きかけて、心身のリズムを調和させていくものです。そのため漢方薬や自然薬は現代薬に比べて、体の負担もなく安全なお薬だと言えるでしょう。


体質に合った漢方薬や自然薬を選ぶことがとても大切です。最近では、病院などでも漢方薬が処方され、病名により何番などという数字化により、漢方薬を西洋医学的観点から出されるケースが後を絶ちません。漢方薬を安心安全というイメージを持たせ処方されているケースがほとんどです。これでは効果が出ないことはもちろんのこと、逆に体質を悪化させることも多くあるのが実情です。個人に合わせた漢方薬や自然薬をお選び致しますので、ご相談して下さい。