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漢方コラム

漢方薬の併用について

2019.01.19

漢方薬の併用について

漢方薬と漢方薬の併用

風邪などの病気が増える今の時期、

「普段飲んでいる漢方薬と葛根湯などの風邪薬を一緒に飲んでも良いのか?」という疑問が出てくるかと思います。

過去のブログ(1月15日)「漢方薬の服用時間はいつがいい?」でも記載したように

~~~漢方薬は複数の生薬が絶妙なバランスで効果を発揮します。食べたものと漢方薬が胃で混ざり配合のバランスを崩し、効果が薄れたりすることがあります。~~~

なので基本的には併用しない方が良いでしょう。

 

※漢方薬の相互作用

漢方薬の相互作用は、単行・相須・相使・相畏・相悪・相反・相殺に分けられます。

実際に薬あるいは食物を使用する時は、単体で使うことは少なく、多くは二品以上です。また、それらをお互いに配合する関係が七通りあり、このことを「配伍七情」といいます。

1.単行:単味の食薬を使用する。

2.相須:同じ効能を持つ食薬を一緒に使うと効果を増加させる。

3.相使:一方を主とし、他方を輔とすることにより他薬が主薬の効果を増加させる。

4.相畏:主になる食薬の毒性反応あるいは副作用を他の食薬によって削除または軽減させること。

5.相殺:相畏の裏返しの関係。他の食薬の不良作用が主の食薬により削除、軽減されること。

6.相反:二種類以上の食薬を合わせて使うことにより副作用が生じること。

7.相悪:二種類以上の食薬を合わせて使うことにより作用が低減し、無効になること。

※自己判断で漢方薬を併用をすると知らない間に6.相反、7.相悪が出るため、できるだけ避けたほうが良いです。

 

「併用は避けた方が良いならば葛根湯の服用は諦めるしかないのか?」→→→そんなことはありません!

冒頭の疑問では治療の優先度をみて普段の漢方薬と風邪薬のどちらを服用していただくかを決めます。

普段飲んでいる漢方薬が慢性病に対するお薬ならば急性病に対する風邪薬を優先的に服用し治療が終わったあとに普段の漢方薬を再開していただきます。

どちらの治療の病状も予断を許さないとき相反、相悪にならないか考察して併用することもあります。

 

漢方薬と西洋薬の併用

漢方薬と西洋薬の相互作用といえば、

・小柴胡湯とインターフェロン製剤の相互作用があります。添付文書上、併用禁忌となっています。

他にも、

・安中散-ニューキノロン系抗菌薬:抗菌剤吸収阻害(安中散に含まれる牡蠣に含まれるカルシウムなどミネラルとの相互作用)

・甘草含有漢方薬-グリチルリチン製剤:偽アルドステロン症発症

・柴朴湯-テオフィリン:テオフィリン血中濃度増加

・四逆散-ニカルジピン:薬物代謝酵素阻害(四逆散に含まれる枳実との相互作用)

・小柴胡湯-インターフェロン製剤:間質性肺炎の惹起・増悪

・小青竜湯-アストフィリン:花粉症患者の咳症状の持続化

・大建中湯-アカルボース:腸閉塞様症状を惹起

(参考書籍:日本薬剤師会雑誌 平成23年10月)

などがあります。

・カンゾウ含有製剤は添付文書に記載があり。利尿薬との併用にも注意です。

このほか

・マオウ含有製剤もエフェドリン類含有製剤、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤、甲状腺製剤、カテコールアミン製剤、キサンチン系製剤などとの併用注意が記載されています。

肩こりに葛根湯を長期に飲んでいる人もいるので、マオウ系にも注意が必要ですが、カンゾウによる低カリウム血症にも要注意です。

漢方薬はサプリメント並みに安全だと思って服用している人がいますので、飲みあわせや副作用に注意しなければいけません。

 

●漢方薬の多剤併用

漢方薬が2種類、3種類処方されることがあります。

問題ないのでしょうか?

漢方薬の中にはいくつかの生薬が含まれています。

たとえば葛根湯の中には、葛根、麻黄、桂皮、芍薬、甘草、大棗、生姜が含まれています。

桂枝湯の中には、桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草が含まれています。全て葛根湯の中に含まれている生薬です。

この2種類を併用することは無いと思いますが、何種類も漢方を飲んでいる人では重なる成分が出てきます。

甘草はほとんどの漢方薬に配合されていて、副作用もあるので注意が必要な生薬のひとつです。

1日の最大許容量は5グラムが目安です。

それ以上で偽アルドステロン症の副作用が出ることがあります。

芍薬甘草湯にはすでに1日量で甘草6g配合されているので、連用してはいけません。

また、漢方薬に配合されている生薬の数が少ないほど切れ味がいい、多いほど効果がマイルドで副作用が少ない、らしいので、漢方薬を多種類併用することで効果が弱くなる可能性もあります。

県によっては、漢方は保険上2種類まで併用可、というところもあるようです。

 

上記の併用は専門的知識のある医療従事者の管理の元なされていれば安心して服用しても構わないでしょう。

自己判断で漢方薬や市販の西洋薬を購入した際、普段お飲みの漢方薬との併用に疑問を感じた場合、すぐに普段漢方薬を出してもらっている薬局等に確認しましょう。

 


松山漢方相談薬局では身体の体質や病状を細かくお伺いして最適な漢方薬や自然薬をご紹介しています。

ご相談をご希望の際はぜひご来店いただいて、直接お話をお聞かせください。

ご相談のご予約はお電話にて受け付けております。

 

KANPORO 松山漢方相談薬局

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